ショートショートDEお料理タイム

お料理タイム@らいだーさん。

 とん、とん、とん、とん。
 とん、とん、とん、ざくっ。
 「む……」
 ひひーん。
 ……とん、とん、とん、ざくっ。
 「むむ……」
 ひひーんひひーん。
 ……とん、とん、とん、ざくっ。
 「むむむ……」
 ひひーんひひーんひひーん。
 ……とん、と
「意地張らず止血しろライダー!このままじゃ台所が馬だらけになっちゃうから!
 って、もう一杯一杯だ……く、くるし……むぎゅぅ……」
「せ、先輩!?……や、押さないで……むぎゅぅ……」
 とん、とん、とん、とん。
 とん、とん、とん、ざくっ。
 「むむむむ……」
 ひひーんひひーんひひーんひひーん……。
(解説:メデューサさんの血からペガサスは生まれたのです)




お料理タイム@きんぴかさん。

 …………。
 ………………。
 ぐー……。
「………………腹が減った」
(解説:きんぴかさんにお料理をつくる人(奴隷)がいないのです)




お料理タイム@孤独にたいがぁ

「士郎も桜ちゃんもいないし、お昼、どうするかなぁ」
 ぐー。
「今からコンビニまで走るのもイヤだし、なによりそんなことしたら士郎に
 あとあと何を言われるかわかんないし……うーん」
「よし、決めた!自分で作ろう!これなら文句も言われないハズ!……多分」
 (お料理中)
「よし出来たあ!さて、お味の方は……美味しい!
 ふふん、私もやれば出来るのよ!いつまでも士郎に負けてられるもんですか」
(解説:自分一人で作って食べたので、料理の基準が異次元にあるのです)




お料理タイム@遠坂のあねご

 がさがさがさ。
 すぷ。
 ぬりぬりぬり。
 はさみはさみ。
 ニヤリ。

「……ウ○サンド」
「待て、それは月姫だぁー!」
(解説:いやぁ、サンドイッチがある以上……お約束なのです)

 ちなみにその後。
「美味しいでしょ?」
「あ、ホントだ。青梅でやったんだ」
「流石に梅干からはねぇ(苦笑)」
 



お料理タイム@せいばぁ

 無い、無い、無い。
 机の上にも無い。冷蔵庫の中にも無い。
「私のお昼が……無い」
 ショックを受けつつも部屋に戻って仮眠する、のだが。
 ぐー、とおなかの音で。
 ぱちっ、と目を覚ましては。
 恋する少女のように顔を真っ赤にして台所へむかうセイバーさんでした。
(解説:王様おりょーりつくらなーいのです)




お料理タイム@せいばぁ(つづき)

 あーちゃとーじょー

「……何をしてるんだセイバー」
「……あ、アーチャー!?あの、そのいや、これはですね、ええと……」
「いや、言わなくてもその態度では誰でもわかる。セイバー、
 腹が減ったからと言ってそのような態度で台所を漁っていると英霊の名が泣くぞ」
「うっ……し、しかし私のエネルギー補給のためには食事は欠かせない物で……」
「あぁ、確かに。あの未熟な小僧ではお前に魔力を与えることなど出来まい。
 仮に上手く流れるようになっても、アイツ程度の魔力など補給される内に入るまい」
「!……アーチャー、貴方は我がマスターを愚弄するつも」
ぐー。
「……り、です、か……」
「……っくははは!!」
「な、何がおかしい!」
「ははは……あ、いや、確かにおかしい事など何もない。
 腹がへっているのだ、腹の虫が鳴るのも当然だろうよ……くくっ」
「キサ」
ぐー。
「……マ……」
「あははははははは!!!」
「うー……」
「ははははは……。そう拗ねるなセイバー。腹の虫が鳴るのは体が元気な証拠だ……くくくっ」
「す、拗ねてなどいない!貴方がそうさせているんだろう!」
「ははははは、いや、久しぶりにしっかりと笑わせてもらった。感謝するセイバー」
「ぐっ……もう知らん!私は部屋に戻る!」
「っとと、まぁまてセイバー。お前は食事をしにここへ来たのでは無かったのか?」
「それは、そうだが……」
「なら食えば良いではないか。
 あの小僧なら冷蔵庫の中身が減っていようと事情が事情だからな。
 特に問題等にはならんだろう」
「いや……しかし、その……」
「……もしやと思うが」
「な、なんです」
「……料理、出来ないのか?」
「!……そうだ。私は料理が出来ない。笑いたければ笑え……部屋に戻る」
「いや、笑いはせんさ。自分で料理が出来る王などそういないからな」
「な……!?アーチャー、どこまで知っている」
「いやなに、これまでの言動、行動から推測してカマをかけただけだ。
 もっとも、貴族までしかはっきりとわからなかったが、よもや当たるとはな。
 セイバーの腹に感謝するべきかも知れん」
「くっ……不愉快だ、部屋にもど」
ぐー。
「る……」
「ははっ、体──いや腹は正直だな」
「く……」
「少し待て。ふむ、これだけあれば……」
「……アーチャー?」
「ん、なんだセイバー」
「あの、貴方は今から、その……」
「……ただでさえ全力を出すことが出来ない手駒が、
 空腹で動けないとあっては話にもならんからな」
「!、そんなこと」
ぐー。
「ない……です……」
「はは、いいから向こうで大人しくしておけ。
 何、毒など盛りはせんよ」
「しか」
ぐー。
「し……」
「お前の腹も何か食べたいと言っているぞ?」
「そんな事言ってない!……ええ、いいでしょう。向こうで待ってます。
 しかし、もしその料理が美味しくなかった時は……覚悟しておきなさいアーチャー!」
「ふふっ、それも見物だが……了解だ」

 食べた感想を言えば、アーチャーの作った料理は美味しかった。
ただ、この味をどこかで味わった事があるはずなのだが思い出せない。
 いつもの彼からは想像もつかない、この温かな料理。
私はどこで食べたのだろう。
 アーチャーは料理に思い入れがあるのだろうか。
彼の料理を食べる前に私は、自分でも顔に出しているとわかるくらいに不味そうだと思っていた。
しかしその後一口食べたとき、おもわず美味しいと言ってしまったのだ。
 いや、これは賛辞の言葉であるから本来は言ってもいい言葉なのだが、
間が悪すぎた。どうせまた隣でニヤつかれているに違いない。
 そう思って彼の方を見る。
 と。
いつものニヤニヤ顔では無く、その、シロウのような顔で笑んでいた。
顔だけと言わず体が熱を持ってしまう。
 けど、それも一瞬。
私が見ていることに気がついたのか、すぐにあのニヤニヤ顔に戻る。
そして開口一番、皮肉が飛んできた。
 ……やはりアーチャーはよくわからない。
実はそれ以降の食事の味もよくわからない。皮肉に腹を立てた勢いで食べていたからだ。
(解説:準備してないのでごりょーしょー下さいなのです(と、張り紙))





新しい文章を書くのに時間がかかり過ぎている人間、しぷです。
まともな、と言うかちゃんとした、というか、そゆのを書きたかったんですが、
なぜか浮かんだのがこれで……(汗
……ライダーさんの正体からどうしてもこのネタをやりたくてw

まぁ過程はどうあれ新しい文章ができたわけでw
文章を置いて頂いている、だい氏にも面目が立つかな、とww

ちなみに。
今までにPCで書いた文章のなかで、今回初めて行頭を一文字開けたのはナイショです(汗


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